いきのび協会ブログ

保健師・歯科衛生士・管理栄養士・看護師など、専門職の方が習得・活用しやすい介護予防の運動指導

高齢者の脳と身体の健康づくりを届けている、協会講師の石井です。フィットネスクラブに通われる方の指導から、介護予防の為の地域や行政での指導、介護施設の利用者へのレクリエーション体操指導まで、様々な現場で高齢者への運動指導を行っています。

管理栄養士や歯科衛生士の方も体操(運動)指導を学びたい・習得したい方が多い

介護予防運動指導の現場では、自治体などから派遣された 管理栄養士や歯科衛生士、看護師や保健師など専門職の方とご一緒に仕事を行う事があります。その方々とお話をする中で、こんな声が聞こえてきました。

『自分の専門の話をするだけでなく、「運動(体操)も少し入れて欲しい」というお仕事が時々あるんですよね~。そんな時、本や動画を参考にちょっとやっているのですが、これでいいのか不安なんです…』

『健康運動指導士の資格を取った時に運動指導の講習もあったのですが、現場ではなかなかうまくいかなくて…』

などなど。

私たち運動指導の専門家が担当する介護予防教室だけでなく、栄養や口腔など運動以外の内容が中心の介護予防の教室やイベントも多く開催されています。それらを担当する管理栄養士や歯科衛生士、看護師や保健師などの専門家の方々で、講話(教室内で行うお話)の中に取り入れられる運動(体操)指導を身につけたい、と思っている方は多いようです。

 身近な場所で医療や健康に関する様々な情報が得られ、体操もできる介護予防教室が求められている。

厚生労働省による「健康意識に関する調査」によると、

健康に関して必要な情報としては

「からだについての情報」50.9
「医療・医療施設についての情報」46.7
「食事・栄養についての情報」35.7
「運動についての情報」23.5%

などとなっています。
(厚生労働省 健康意識に関する調査(平成18年度)https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/002.pdf より)

 地域の高齢者からすれば
【住んでいる地域で、医療や栄養・運動など様々な事が知れる教室があれば嬉しい】という事になりますね。

行政としてそのような取り組みが出来るような制度が平成2年度より始まっているようです。
(厚生労働省 高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施についてhttps://www.mhlw.go.jp/content/12600000/000596656.pdf より)

(イメージ図)

例えば、住民主体で行われている通いの場(地域の集会所などの公共施設で行われている、DVDなどを見ての体操などの取り組み)の中に、月1回くらいのペースで管理栄養士や看護師・歯科衛生士などの専門家によるお話しなどのプログラムを行います。

このような取り組みが、必要な方々が通いやすい身近な場所・多くの地域で行わればいいですね。

専門家が体操(運動)も提供する事で、住民の意欲がより向上する 

しかし、住民主体の通いの場の実施事例はまだ少ないようです。
(介護保険総合事業として住民が主体の通いの場を展開しているのは673市町村(38.7%))でした。
また通いの場が整備されていても、その参加率はまだまだ少なく高齢者人口の4.5%です。
(厚生労働省 介護予防・日常生活支援総合事業等(地域支援事業)の実施状況(令和2年度実施分)に関する調査結果よりhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000886963.pdf

 

原因としては、担い手の不足があるようです。
(住民主体型サービスを実施していない自治体の約6割が「実施団体や担い手がいない」ことを理由に上げている(厚生労働省の委託調査2019年度より)

そこで、専門職が担当する介護予防教室を実施しながら、そこで意欲の高まった住民が教室終了後に地域で通いの場の担い手になることが期待されています。

 

私、石井が週1回担当している介護保険総合事業による専門職による通所型教室では、私は運動指導を中心に行っていますが、半年に1回自治体から派遣された管理栄養士や歯科衛生士が栄養や口腔などフレイル予防に必要な取り組みについて講話を行っています。その教室で「住んでいる地域で何か活動したい!」と意欲が出てきた方が、教室終了後に地域の通いの場でボランティアや運営のスタッフになったという事例があります。

その方の声

ここでも栄養・口腔・運動など様々な側面からアプローチする専門職の役割が求められますが、その専門職も不足気味なので、1人で自身の専門以外のアプローチも担う‥というケースが出てきているようです。

管理栄養士・歯科衛生士・保健師・看護師など専門職の方が現場で活用できる運動(体操)指導とは

厚生労働省による調査では
「今後、健康のために気をつけたいこと」の上位は【睡眠・休養】【栄養】【運動】となっています。

(厚生労働省 健康意識に関する調査(平成18年度)
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/002.pdf より)

介護予防事業として行われる栄養や口腔の講話、健康診断や体力測定などのイベントで体操(運動)に関する情報や実技を交えると、上記データから読み取れるニーズに応えることが出来そうですね。

 

その為のキーワードは【身軽】【手軽】【気軽】

  • 参加者にとって

体操の効果を感じて身体が軽く動かせるようになる事【身軽】

体操習慣がついて教室だけでなく自宅でも出来るようになる事【手軽】

簡単な動作で誰でも出来るようになる事【気軽】

 

  • 専門家(指導者)にとって

身体の変化を感じて頂けるので参加者に喜ばれやすい【身軽】

体操の流れが決まっているので覚えやすい【手軽】

簡単な動作だから習得しやすい【気軽】

 

その様な体操を習得するセミナーを【いきいき・のびのび健康づくり協会】では開催しています。そのうち運動指導の専門家でない方でも参加しやすい入門編セミナーの一つが

【3軽(さんかる)エクササイズ®(機能改善体操)セミナー】です。

3軽エクササイズ®(機能改善体操)セミナーとは

今まで、運動指導者だけでなく、管理栄養士・歯科衛生士・保健師・看護師などの介護予防関係の専門職の方や、介護職の方、地域のボランティア活動をされている方も受講されています。

【肩編】【腰編】【膝・股関節編】の3つのセミナーをご用意しています。

それぞれ5つの体操を決められた順番に行う事で、身体が軽くなり参加者が体操(運動)への意欲が高まります。

受講された方の声

活用例として

  • 栄養講話で姿勢よく食べることを実践するために【腰編】の体操を紹介
  • 口腔講和で歯磨きをしっかり行えるように腕や肩の動きを改善する【肩編】の体操を紹介
  • 脳の健康の為にウオーキングが快適に行えるように【膝・股関節編】の体操を紹介

など、専門家による講話と相性の良い体操を組み合わせて指導を行う事が出来ます。

(歯科衛生士の活用例)

(通いの場ボランティアの方の声)

健康に関するお話しとこの3軽エクササイズ®を組み合わせ、いかがでしょうか?

きっと、皆様の活動に役立つと思います。

その他のセミナーなど

他にも、タオルを使ったシニア向けの体操など、介護予防事業で活用できる高齢者の体操(運動)のセミナーを開催しています。

NPO法人 いきいき・のびのび健康づくり協会の高齢者の健康づくりの取り組みについてご興味・ご関心がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせフォームはこちら】

近々開催の高齢者指導に関するセミナー

  • 【東京】3軽エクササイズ®セミナー 
    2023226日(日)

詳細・お申込み⇒https://www.ikinobi.org/info/general/19666/

13:30~15:00 腰軽編
15:15~16:45 肩軽編
17:00~18:30 膝軽編

  • ZOOMオンライン】ボディキネシス®シニアインストラクター養成コース 
    2023212日(日)、26日(日)

詳細・お申込み⇒https://www.ikinobi.org/info/trainer/19566/
2023
212日(土)9:0013:00 ボール編
2023226日(日)9:0013:00 タオル編

など、他にも高齢者指導に関する様々な指導者養成講習会を行っています。
【詳しくはこちら】

また、セミナー開催のご相談も承ります。

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