ICTで健康格差をなくす!高齢者が自らZoomを繋ぎ『自走』するオンライン運動教室のコツ
モットーは笑う門には福来たる
笑顔と元気をお届けしている地域リーダーの緒方美保です。

「おはようございます!先生、今日もお願いします」
パソコンの画面に映っているのは兵庫県丹波市の自主グループの皆さまです。
2024年10月から1年間、神戸大学による認知症予防研究「J-MINT Prime TANBA」の一環としてスタートしたオンラインでの運動教室。
検証の結果、神戸大学の先生も驚きの最大歩行速度が14.5%向上!
さらに研究終了後も参加者の皆さまが自らZoomを繋ぎ、週に一回の運動を継続中!
今回はご縁があって携わらせていただいた丹波市の「ICTを活用した認知症予防の取り組み」をご紹介します。
この記事のポイント
・成果:1年のオンライン運動指導で、シニアの最大歩行速度が14.5%向上。
・秘訣:「指導者と参加者」より「参加者同士」を繋ぐコミュニティ作り。
・未来:ICTの活用で研究終了後も住民だけで「自走」するモデルケースが誕生。

そもそもJ-MINT研究とは?
J-MINT研究の正式名称は「認知症予防を目指した多因子介入によるランダム化比較研究」。
認知症のリスクがある高齢者に対して以下の4つの要素を取り入れたプログラムの認知症予防効果を調べる研究です。
◆生活習慣病の管理
◆運動指導
◆栄養指導
◆認知トレーニング
詳しくはJ-MINT研究のHPをご覧ください。https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/camd/department/Preventivemed/j-mint/
J-MINT研究によりこれらのことが明らかになっています。
◆運動教室への参加率が高い(70%以上)人の認知機能改善に効果がある
◆アルツハイマー病やレビー小体型認知症の遺伝的リスクを持っている人にも効果が見られた
◆多因子介入の重要性
現在もより効果的で、継続しやすい実践方法を模索する研究や取り組みが全国各地で行われています。

驚きの結果!オンラインの高齢者運動教室でも「最高歩行速度が14.5%アップ」J-MINTプログラムでは運動もシナプソロジー®やコグニサイズなどの脳トレ、ストレッチ、筋トレ、エアロビクス(有酸素運動)、ラダーを使ったトレーニングなど多因子介入を行います。

それぞれの運動を安全に効果的に、そして継続してもらえるように工夫しながらプログラムを進めなくてはなりません。
運動指導者が少ない地域では人材の確保が難しいという問題点もあがっていたようです。
そこで、今回はオンライン指導による1年間の効果検証が行われました。
その結果、認知機能、運動機能共に向上がみられましたが、特に驚いたのは「最大歩行速度の変化率がプラス14.5%」だったことです。

歩行速度は単に筋力や心肺機能が上がるだけでは向上しません。
関節を安定的に大きく動かしたり、転倒しないようにバランスをとったり、周りの変化に対応したりといった体を操る能力が備わってはじめて速く歩けるのです。
多様なトレーニングが歩行に必要な様々な能力を向上させ、安定して歩けるようになったから速度が上がったと考えられます。
安定して歩くことができれば転倒・骨折(要介護の原因第3位)を防ぐことにもつながります!
そして速く歩けるという自信が外出の意欲を高め、認知症予防にもよい影響を与えます。
これらは自治体における介護予防・フレイル対策としても極めて重要な成果といえるでしょう。
認知症予防に不可欠な「多因子介入」をオンラインで成功させる指導のコツ
今回は「多因子介入」という大枠の中にNPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会の機能改善の考え方を取り入れ、身体の機能を引き出すプログラムを提供しました!
しかし、オンラインでは対面より伝わる情報が限られます。
そこで私が意識したのは「伝え方」の工夫です。

NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会のインストラクター養成で身につけた指導スタイルが非常に役立っていると感じています。
「自走」を見据えたプログラムの工夫
今回の教室は研究終了後に自主グループで運動を続けてもらうことを念頭に入れてスタートしました。
私に与えられたミッションは単なる運動指導ではなく、研究後に地域の皆さまが自走できる環境を作ること。
そこで、NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会の「機能改善」の考え方をベースに以下の2点を工夫しました。
①名前を呼び合うプログラム→「指導者と参加者」ではなく「参加者同士」の横の繋がりを作ることで、教室を「仲間に会いに行く場所」へ変えていきました。
②リズムキネシス®の活用→音楽、周りの人や物の動き、自分自身の歩行や呼吸のリズムなどを意識し、変化を加えることで身体の協調性を高めます。また、全身を使って動くことで有酸素効果(血流改善)も期待できます。

マンネリ化しやすい体操も息を合わせてスクワットをしたり、手拍子をしたり、ふたりで歩幅を合わせて歩いてみたりすることで自然と一体感が生まれ、笑顔が溢れます!
SOMPOケアの担当の方からも「自然にコミュニケーションがとれていてスゴイ!」とお褒めの言葉をいただきました。
休憩中などにポツンと座っていた方も研究期間の後半にはおしゃべりに花が咲くようになりました!
ICT(情報通信技術)で実現する健康格差のない未来
研究という「伴走」の期間を経て、今、丹波市の皆さまは自分たちの足で「自走」し始めています。
はじめの1ヶ月は丹波市の方やSOMPOケアの方が機材の準備やzoomの接続、LINEグループの作成をサポートしてくださりルーティン化していきました。
それ以降は会場の設営、zoomの接続、出席確認や連絡、それぞれ分担し協力し合うことでトラブルもなく教室が開催できています。

「先生、また来週お願いします!」
笑顔で手を振ってくださる丹波の皆さまを見るたび、オンラインでも心の通った温かなコミュニティは作れると実感します。
今回の取り組みを通じてICT(情報通信技術)は単なる便利な道具ではなく遠く離れた地域同士を繋ぎ、健康格差をなくすための架け橋になると確信しました!
このような機会に恵まれたことに感謝しながら、これからもNPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会の仲間とともに学び、成長し、より多くの人々の健康をサポートしていきたいと思います。
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